I-O DATA WN-AX2033GR

更新日: 2022/10/26

ハードウェアの情報

各種デバイスの一覧
SoCMediatek MT7621
RAMDDR3 128MiB
ストレージSpansion S34ML01G200TF100
Wi-FiMediatek MT7615
Wi-FiMediatek MT7603E

OpenWrtのサポート状況

サポートされています。(commit)

その他の情報

デバッグ機能を使用する

このデバイスは起動時にZ-LOADERと呼ばれるプロプライエタリなプログラムを実行します。Z-LOADERにはMACアドレスの変更といった設定変更の他に、TFTPサーバーからOSのイメージを取得してNANDフラッシュメモリに書き込むといった機能があります。debugflagというフラグの値を1に設定することで、シリアルコンソールからZ-LOADERの操作を行うことが可能になり、仮に破損したOSイメージを書き込んだとしても比較的容易に復旧できます。(debugflagが0の場合、フラッシュメモリを物理的に取り外して修復する必要があります)

debugflagの値を変更する方法はいくつかあり、OpenWrtのfactoryイメージではフラッシュメモリを直接書き換えています。他の方法としては、stock firmwareに含まれている"sys"コマンドを使用するものがあります。stock firmwareのrootアカウントにはパスワードが設定されている上に、debugflagの値を格納しているFactory領域への書き込みをmtd_locked.koが制限しているため、これを回避する必要があります。

debugflagをsysコマンドで制御する

必要な物

  1. RLoginの「キー操作の記録」機能を使用して、以下の操作を記録します。[Enter]はEnterキーの押し下げです。
    [Enter] root [Enter] [Enter] rm /etc/init.d/mstc_mtd_locked [Enter]
  2. RLoginでWN-AX2033GRのシリアルコンソールに接続して、WN-AX2033GRを起動します。
    procd: - init - Please press Enter to activate this console.
    と表示されたらEnterキーを押してください。
    MT7621 login:
    と表示されるのでログインするまでRLoginの「キー操作の再現」ボタンを連打してください。
  3. sys debugflag 1
    でdebugflagを有効化できます。